職域としての新たな取り組み

障がい者の職域としての農業

親会社のSCSKは情報サービス業であり、農業とは縁遠い世界でした。当初は、SCSK多摩センターの敷地内の景観としての農園の管理をしていたに過ぎませんでした。

しかし、2011年から、職域としての農業の可能性に着目し、多摩近郊の休耕農地を賃借して本格的に農業をはじめました。

一口に農業といっても、その作業は多岐にわたります。例えば、播種、育苗、定植、収穫、調整、出荷、販売といったいくつかの工程に整理することができます。このように工程がいくつもあるということは、それぞれの工程に合せて作業を組み立てられる―すなわち各人の特性に合わせた仕事が用意できるといえます。

細かな作業が得意な人もいれば、力仕事が得意な人、人とのコミュニケーションが得意な人、決められたことを淡々とやるのが得意な人・・・色々な人がいますが、工程ごとに各人の適正を考慮しながら作業を組み合わせていけば、生産性が上がるとともに、一人ひとりがイキイキとやりがいをもって仕事ができ、自立へ近づいていけるのではないかと考えています。

更に農産物を加工品の製造まで広げたり、あるいはレストランとのコラボレーションや地域でのイベントをすることにより、新たな雇用や地域の活性化にも繋げることができると考えています。

また、自然が相手になりますから、厳しい暑さや寒さの中で作業するなど、体力的にもきついこともあります。それでも毎日、いいものを作ろう! 自立の実現に向けてがんばろう! と健常者も障がい者も一緒になって畑に出て行きます。

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