東京グリーンシステムズ(以下、tgs)と農業の関わりは、2007年のCSK多摩センター(現:SCSK多摩センター)のオープンと共に始まりました。
当時tgsは、多摩センター施設内の庭園と共に畑や水田を管理し、景観を維持する役割を担っていました。
このように、当初は施設内農園の維持管理業務からスタートしたtgsの農業ですが、2010年からはアグリサービスグループという農業に特化した部門を立ち上げ、幾つかの新しい取組みを始めることになりました。
ピーマンの収穫(SCSK多摩センター屋上農園) | イチゴの栽培(SCSK多摩センター温室) |
まず最初に、自分たちの作った野菜を自分たちで売るということからスタートしました。機会があれば、障がい者自身も販売の現場に立ち、「自ら稼ぐ」意識を持つことによって自立した企業人としての自覚を養っています。
次に、同年秋から多摩センターの温室を利用してイチゴの栽培を開始しました。収穫したイチゴは、直営の売店等にて販売していますが、おかげさまで毎年ご好評をいただいています。
さらに2011年の春からは、多摩センターの畑だけにとどまらず、社外の遊休農地で耕作を開始し、生産規模の拡大を目指しています。(下記注)
また2014年には温室でトマトの栽培を開始しました。
トマトの栽培(SCSK多摩センター温室) | キャベツの生育状況(相模原市緑区小倉) |
農業というと、少し前まで「キツイ」「汚い」「カッコ悪い」の3Kと言われていた時代があり、
最近は見直されてきてはいますが、やはり厳しい暑さや寒さのなかで農作業をするのは、かなりツライもの。それでも、障がい者も健常者も一緒になって、よりよいものを作ろうと努力を重ねています。
サツマイモの収穫(相模原市緑区大島) | ジャガイモの収穫(相模原市緑区小倉) |
農業とひと口に言っても、その作業は多岐にわたります。だからこそ、様々な特性を持つ障がい者の職域として大きな可能性を持っています。その意味でも今後tgsでは、農業分野をより多くの雇用を生み出す事業に育てていきたいと考えています。
丘の上の売店で野菜販売 | アグリメンバー調製室にて |
(注)2017年4月1日現在の耕作面積
- SCSK多摩センター露地圃場 約700㎡
- 同屋上農園 約500㎡
- 同温室 約500㎡
- 相模原市緑区 約28,500㎡